グラフで見る税額計算
今度はこの計算過程を図示します。最初に先の速算表をグラフに書きます。これが図1-2になります。これは単に課税対象額が0から1,000万円までが10%、1.000万円から3,000万円が15%となっているものを、順次忠実に書いただけのものです。
図1-2:税率グラフ
図表1-1で示した速算表から、相続税率をグラフにしたものです。なお、下の点線は消費税の5%を示したものです。比例税率のグラフがこのように1本の横線になるのに対して、累進税率は階段状に上がっていくわけです。
次にこのグラフに、先の計算過程を当てはめた図が図表1-3です。つまり遺産総額が2億円で基礎控除後の課税対象額が1億4,000万円。そして税率を適用した結果の税額が編みかけ部分の3,900万円です。そしてその税額は、1億4,000万円に税率の40%を乗じて1,700万円を差し引いて求めた計算過程が明らかになっています。
図1-3:遺産2億円・相続人1人の場合の税額グラフ
アミの掛かった部分が税額です。遺産が増えれば増えるほど、税率が階段状にアップしてゆき、それにつれて税額がぐんぐん増えてゆく様子がよくわかります。
参考までに先の事例において、課税遺産が倍の4億円であった場合の計算過程とそのグラフを、図表1-4に示します。
図1-4:遺産4億円・相続人1人の場合の税額グラフ
図表1-3のケースより課税価格が2億円増え、2.43倍となりました。
しかし税額は8,400万円の増加により、3.15倍の1億2,300万円にもなります。この増加分8,400万円がグラフのどの位置にあるかを見ることにより、推進課税の実態がおわかりいただけると思います。
さらには遺産10億円の場合には、図表1-5のとおり税額は4億2.3000万円という強烈な額になります。このグラフにより、遺産が増えるとそれ以上のペースで税額が急増すること(つまり累進課税)がお分かりいただけましょう。
図1-5:遺産10億円・相続人1人の場合の税額グラフ
遺産が10億円にもなれば、基礎控除の比重はぐっと下がり、税率も最高の50%適用部分が断然大きくなります。要するに実効税率はグラフのアミ部分の比率から、5割弱ということがわかります。計算結果も42.3%と、ほぼ5割弱です。
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